急増中！熟年離婚の原因ランキング

増える熟年離婚。その原因は？

テレビなどでも頻繁に取り上げられているように、ここ数年で熟年離婚が増加傾向にあります。実は近年、国内の離婚件数自体は減少傾向にありますが、そのような状況の中でも熟年離婚の割合は増加しているのです。その証拠に最近では“熟年離婚”というフレーズがかなり浸透していますよね。

20年以上の長い年月を連れ添ってきた男女が離婚をするとなれば、そこにはとても深刻な原因がありそうですが、案外「それだけの理由で！？」というような理由で離婚している夫婦も多いのです。

熟年離婚するとき、多くの人は「これからは第二の人生を歩む」というようなことを口にします。平均寿命が伸びていることもあり、老後をいかに有意義に過ごすかというところに目を向けたとき、熟年離婚が選択肢のひとつにあるということではないでしょうか。さらに、この年代は子育てや仕事から解放されることで、離婚に踏み切りやすい年代ともいえるのです。

それでは、熟年離婚の原因として多いのは具体的にどんなことなのでしょう。

価値観の違い

熟年離婚の原因で多いのが「価値観の違い」です。もともと価値観にズレを感じていたとしても、その世代の人たちが結婚をした時代は今ほど離婚する夫婦はいませんでした。世間の目を気にするあまり離婚に踏み切れず、夫婦生活を続けていたという人も少なくなかったようです。しかし最近、離婚が珍しいものとは決していえない時代になったこともあり、「一生この価値観の違いを我慢する」ということに疑問をもって離婚に至るケースは多々あります。

会話がない

同じ空間にただ一緒にいるだけで幸せというような夫婦もありますが、夫婦間の会話がないことが離婚の原因になっていることは多々あります。特に結婚した頃や子育てをしているときには会話があったのに、徐々に会話が減ってきて、ようやく子供が自立し夫婦だけの時間がもてるようになった頃には全く会話がなくなっているというケースもあります。この場合、妻は孤独感を感じて離婚を考えることが多いのですが、実は夫側は特に問題視していないことも多いのです。

熟年世代特有のトラブル

熟年世代特有のトラブルも離婚の原因の上位に入ります。この世代になるとどうしても介護問題や相続問題などが出てきます。そういった問題も夫婦で協力して解決できれば良いのですが、トラブルをきっかけに相手の嫌な部分を見てしまうこともあります。

また、夫婦だけでなく親族に関わるような問題も多いため、もともとパートナーの親とソリが合わないというような場合には、トラブルを発端にこれまで溜まりに溜まった不満が大爆発してしまうケースもあるでしょう。トラブルがまだ起きていなくても舅や姑とうまくいっていない場合は、将来的な介護を不安視して妻側が離婚を切り出すケースも少なくないのです。

不倫・浮気

パートナーの浮気・不倫も熟年離婚の原因の上位です。これは熟年離婚に限ったことではなく、どんな年代でも離婚原因の上位にくる浮気・不倫ですが、熟年離婚の場合は相手が不倫していることを長年知りながらも、子どもや金銭面を考えて我慢していたというケースが多く見られます。もちろん、熟年になって不倫されたことで信頼関係が崩壊するケースもあります。特に前者の長年相手の不倫を我慢してきている場合には、相当のストレスがあるため「このまま一生我慢し続けたくない、相手の好きにさせたくない」という強い思いから離婚を選択するようです。

当然、浮気・不倫が原因になるのであれば、自分に好きな相手ができたために離婚するケースもあります。馴れ合いになった夫婦関係よりも、新鮮な恋愛のほうが魅力的に思えてしまうため、どんどんのめり込んで最終的には離婚を選んでしまうのです。

離婚の悩みは専門機関に

熟年離婚の場合、若い世代の離婚と比較すると大きなトラブルは少ないといわれています。しかし、特に不倫が原因の場合などは浮気された側は深い傷を負ってしまいますから、できれば有利になるように離婚したいと思います。もし、離婚について悩んだ場合は専門機関に相談すると良いでしょう。市区町村などが用意している専門機関などもありますし、例えば不倫の調査などは調査会社が頼れます。