2016/09/29更新
「でき婚」カップルは浮気のリスク大!離婚しやすい傾向に…
目次
でき婚に対する意識の変化
一昔前までは“恥ずかしいこと”という見方が一般的だったのが、妊娠をきっかけに結婚する「できちゃった婚」、いわゆる「でき婚」です。今でもその風潮は残っているものの、でき婚でも幸せに暮らしているカップルはたくさんいます。一方で、望まない妊娠により、責任を取る形で仕方なく結婚するケースなどでは、結婚生活がうまくいかず離婚に至るカップルが多いのも現実。
結婚したカップルの内、でき婚の割合は10代では8割以上、20代前半では6割弱を占めています。婚前交渉についての抵抗感が薄れていることや、避妊の知識が乏しいことなどが大きな要因のようです。特に若いカップルにとって結婚という現実は厳しい場合が多く、家族を養う覚悟や子育てをする覚悟ができていないと、早々に離婚を決断することも。お腹を痛めて産む女性は、母性本能が湧いて自然に母親らしくなれる場合が多いですが、予想外の妊娠のため、父親になる自覚の薄い若い男性にとっては重荷になりがちに。
4組に1組ができ婚?
厚生労働省が発表した出生に関する平成22年度のデータでは、“結婚してからの期間より妊娠期間の方が短い出生の割合”は全国平均25.3%、つまり4組に1組はでき婚だとか。ただし、この数値には「妊娠が発覚したから結婚する」だけでなく、「入籍準備中や婚約期間中に妊娠した」というのも含まれているはずなので、世間一般のイメージにあるでき婚ばかりとは言い切れません。とはいえ、芸能人の結婚ニュースを見ていても、「授かり婚」「おめでた婚」と表現されるでき婚が増えているので、その多さや意識の変化は実感するところです。
でき婚は離婚率が高い傾向
先ほども触れたように、若年世代のでき婚カップルは、精神的にも経済的にも結婚生活が負担になりやすい傾向があります。10代、20代前半の離婚率がそれぞれ6割弱、4割強という統計データと合わせて考えてみても、でき婚カップルは離婚率が高いと考えるのは妥当と言えるでしょう。
精神的、経済的負担の他、でき婚カップルの離婚理由として多いのが浮気です。ラブラブな恋人同士だった彼女が急に母親になり、子供中心の生活になってしまうことへの不満が募ったり、まだまだ遊び盛りの年代のため他の女性に目移りしやすいことが浮気につながるようです。
若年カップルだけでなく、アラサーやアラフォーのでき婚カップルも浮気による離婚リスクはあります。交際期間が短かったり、まだ相手と信頼関係が築けていない段階で思わぬ妊娠が発覚したという場合、付き合い始めの勢いや恋愛感情のピークが過ぎた頃に「こんなはずじゃなかった」と後悔の念に襲われてしまうということも。こんな風に気持ちが離れてしまうと、他の異性に気持ちが傾くのは時間の問題です。
精神的な不安定さも離婚の原因に!?
でき婚夫婦の場合、男女ともに精神的に不安定な状態になってしまうケースが少なくありません。もちろん女性は妊娠中、ホルモンバランスの乱れによる情緒不安があるでしょうし、出産後も「産後うつ」の問題がありますよね。
しかし、それ以外にもでき婚をした女性を不安定にしてしまう理由があるのです。でき婚の場合は結婚までの助走期間が非常に短いため、生活の目まぐるしい変化や、予想外の出来事が起こりやすいと考えられます。例えば引越しや、仕事をしている場合には産休もしくは退職についても早急に考えなくてはなりませんよね。
うつ病は生活の大きな変化によって、精神的疲労が蓄積することが原因といわれていますから、でき婚直後の女性は精神的に不安定な状態になる可能性が大きいのです。また、男性についても父親になる不安、家族を経済的に支える不安など、さまざまな不安に襲われるでしょう。それによってうつ症状が出るケースもあれば、ストレスから暴言が増えたり、最悪の場合にはDVに走ったりすることもあるのです。
一度、精神的に不安定な状態におちいってしまうと、なかなか元の状態に戻るのが難しく、戻ったとしても少しのきっかけで情緒不安に逆戻りするケースが少なくありません。こういった精神的な不安定さもでき婚夫婦の離婚を生む要因になっているかもしれませんね。
離婚しやすいのは、根底にお金の問題が・・・
多くのでき婚夫婦は、お金の問題を抱えているといってよいでしょう。でき婚ではない夫婦の場合、ほとんどはパートナーの収入や貯蓄の状況をあらかじめ把握し、さらに金銭的にまだ余裕がない場合には、安定した結婚生活が築ける程度のお金を蓄えたのち、ようやく結婚に至ることと思います。
ところができ婚の場合は、そういった結婚をするための準備期間を設けることができないうえ、結婚後すぐに出産という、まとまった金額が必要になるタイミングを迎えてしまいます。出産だけでなく、産まれた子どもの育児にも多くのお金がかかりますから、ますます家計は苦しくなり、長期的に経済的に余裕がない状態が続くケースが少なくありません。
経済的な問題は毎日の生活で絶えず実感することとなりますから、何かにつけて結婚を後悔させる要因となってしまいます。特に家計をやりくりする役割を女性が担うことが多いため、そういった女性はお金の問題を抱えながらの生活となるでしょう。そのような不安定な状態で、例えば相手の浮気問題が浮上したとしたらどうでしょうか。いとも簡単に夫婦関係は破たんしてしまうことは容易に想像できますよね。お金の問題を根底に持つでき婚夫婦の割合が多いことが、でき婚夫婦の離婚率を上げているといえるのではないでしょうか。
浮気による離婚は慰謝料請求が可能
でき婚とはいえ、家族になったからには、夫として父親として責任は果たして欲しいものです。でも、上記のように男性側は責任感や覚悟の希薄さや、突然妻となり母親となった彼女への気持ちが冷めて浮気に走りがちに。そんな夫からすると、仕方なくした結婚だから離婚もやむなし、という考えもあるかもしれません。女性は命を懸けて出産しているのですから、そんな無責任な考えは許しがたいですよね。
現実問題として、離婚すれば小さな子供を抱えながら独りで生活していくことになります。シングルマザーの生活はシビアで、家事や子育てをしながら、充分食べて行けるだけの条件の良い仕事を見つけるのは大変です。
離婚せざるを得ない状況になったきっかけの1つが浮気であれば、養育費はもちろん、慰謝料を請求する準備をしましょう。探偵や興信所に浮気調査をしてもらい、浮気の確たる証拠が手に入れば慰謝料を請求しやすくなります。浮気の慰謝料相場は100〜200万円程度とも言われますから、生活のためにもできることはした方が良いですよ。